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工房レストアの『こんなんやってまんねん』

大阪で文化財の修復やレプリカ製作を行っている「工房レストア」のブログです。  文化財修復・レプリカ製作のお仕事やスタッフの日常についての「こんなんやってまんねん」を紹介しています。

 

社内研修について(雑誌・絵本修理) 

日に日に寒くなってきました。コロナがまた流行ってきておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
家の近くの桜並木が綺麗に紅葉しておりまして、紅葉狩りに行きたいなと想いながらコロナのこともあり、
なかなか出かけられない状況が続いています。皆様は体調などお変わりありませんでしょうか。
どうか皆様健康で新しい年を迎えられますように願うばかりです。

さて話は変わりますが、コロナの影響で依頼が少なくなっております時に、今こそより良いサービスを提供するために
行動していこうということで、毎週水曜日に研修の時間を取って頂き、社長自ら技術指導して頂いております。

今回は製本のワークショップを終えまして報告会をいたしました。
社員それぞれ修復したい本を持って来て本の修復に取り組みました。

子供の時に買ってもらった大好きな漫画、甥っ子たちの絵本、兄からお下がりでもらった辞書、練習で使う教則本などなど...
長い時間、何度も読むことで傷んでしまった大切な本が集まりました。

本の形状や傷み具合によって修復方法は異なるため、社長に本の状態を見てもらい、どのように修復したいかをイメージを伝え、修復方法を教えてもらい作業していきました。

修復の方法を教えてもらっても実際にやってみると上手くはいかないもので、自分が考えていたよりもとても時間がかかってしまったり、やり直すこともしばしば。社員みんな自分のイメージしている形に修復できるように何度も試行錯誤していました。

さて各々色んな気づきを得えましたので、仕事に活かせるように報告会で共有を致しました。

報告会
こちら報告会の様子です。修復工程などを説明した報告書も作成して、みんなに説明しています。

私から見るとすごくきれいになおしているように見えるのに、その本を手掛けた社員さんはもっとこうした方がよかったという声がきかれたりして、使える状態にする修理とは違い元の状態に戻す修復は本当に難しいなと思いました。

私は地元の楽団で楽器を吹いているのですが、その練習にいつも使う教則本が辞書並に分厚く重たいので、
使いやすいように3冊に分冊をするということをさせて頂きました。

最初は中身を3分割して無地の厚紙で表紙をつけたらいいかなと考えていたのですが、
上司に元の表紙のレプリカを作ってみてはどうかとアドバイスを頂きまして作ってみることに。
ところがそれがほんとに難しくて・・・まず元の表紙に似た紙を探し、裏打ちをして紙の厚みを合わせ、
スキャンをして画像に手を加えて、中身のサイズに合わせて製本できるように出力してなどなど、
まだまだレプリカ作製の一部分だと思いますが学ぶことができました。スキャンして印刷しておわりではなかったです・・・

こちらが3分割にしました教則本です
教則本

工房レストアにはレプリカ作製のプロがおりますので、安心してお問い合わせ頂けたら幸いです。

社長や他の社員の方々にもアドバイスを頂きながら、私としてはやってよかったと思えるものができました。
たくさん苦労した所もいいお仕事できるように繋げていきたいと思います。

他の社員の方々の修理された本も紹介いたしますね。

修復前
漫画2
修復後
漫画1DSC_0004.jpg


修復前
おさるのジョージ2
修復後
おさるのジョージ3

修復前
漫画4
修復後
漫画3


本当にたくさんの方々に支えられていることに感謝しつつ
一瞬一瞬大切に皆様のご希望に沿えるようなお仕事ができるように精進して参ります。


ひつじ




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category: 感謝

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