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工房レストアの『こんなんやってまんねん』

大阪で文化財の修復やレプリカ製作を行っている「工房レストア」のブログです。  文化財修復・レプリカ製作のお仕事やスタッフの日常についての「こんなんやってまんねん」を紹介しています。

 

虫干し絵解き説教大会に参加してきました。 

みなさま、こんにちは!
九州での豪雨により甚大な被害に遭われたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
最近の雨はドカ雨で予想できませんね。こちら関西も夏らしい天気ですが、まだ梅雨は明けていないようです。

さて、昨日15日に愛知県西尾市の養寿寺様の虫干会絵解き説法大会に行ってきました。
弊社で修復させて頂いた掛軸が一斉に御開帳となるので、以前から見てみたいと御住職にお願いをしておりました。

せっかく見に来るのであれば、絵解き説法の間に1コマあげるから何か喋ってくださいと言ってくださいました。
私の出番は15時からと聞いていたのでお昼に大阪を出たら十分間に合うと思っていたのですが、甘かったです!
三連休の初日、高速道路も渋滞、西尾市に着いたら市内はお祭りの準備で渋滞・・・
結局、開始1分前に到着

30分頂き、「家庭で心がける資料保存」と題してお話をしましたが、何を話したか全く記憶にありませんでした。
後から気づいたのですが、本堂に走って入りお参りもせずそのまま講演をしておりました。
御住職他のみなさま、大変失礼致しました。ごめんなさい!

説法


自分の出番が終わった後に、絵解き説法を聞かせて頂きました。初体験で己の心には邪心や煩悩だらけだと気づきました。
ご住職の凄いところは、什物を秘蔵にするのではなく本来の使い方をしている所です。普通はお金を掛けて修復すれば、めったに公開しない事が多いのですが、説法に使われる。
私個人的な感想ですが、従来の資料も利用するためにあるのですが、保存と利用のバランスが崩れている事が多いように感じます。

お寺の宝物も公開すれば、地域資料として地域の皆様にも知ってもらうことが出来、わが町の宝物として次世代に伝わっていくと思いました。

当麻曼荼羅

絵伝

何年振りかに、自分達が修復した掛軸を一堂に拝めると感動しました。またこの仕事をして本当に良かったと改めて想い、大変幸せな時間を過す事ができました。
ちなみにこの當麻曼荼羅と法然上人絵伝は弊社のHPにも掲載されています。

お声がけ頂きました、養寿寺畔柳住職本当にありがとうございました。
また来年も参加したいです!

まご




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category: 日常のこと

ポスター修復! 

初めまして、こんにちは。
はちです。

今回東京の秦川堂書店様からのご依頼でポスターの修復をさせて頂いたのでここで少し紹介したいと思います。
(画像掲載許可頂いております。ありがとうございます。)

修復前は上部が完全に破れて分かれてしまっていたり、上下部の金具部分がさびていたり、紙の一部が欠損していたりとボロボロの状態だったのでこれを修復させて頂きました。

修復前
s-s-慰問文 (1)




①まず初めにポスターについている金具を取り外し、
②ドライクリーニングで表面のほこり等を除去する作業を行いました。
ポスターは洋紙の為,酸性劣化していたので
脱酸処理を行いました。
④欠損部分には和紙(楮紙)で形成紙を作成し補修し、
⑤和紙(石州紙薄口)を使用して肌裏打ちを行いました。
乾燥後
⑥欠損部分の補色作業を行いました。
⑦折れの予防や補強の為、ポスターの折れや亀裂部分に細長く切った薄美濃紙を裏面から貼りました。
⑧さらに二回目の裏打ち(石州厚口)を行いました。
乾燥後
⑨余白部分をカットし  
完成です。



修復後
s-s-DSC_0001_201707031521037fb.jpg



個人的には欠損部分の補色作業がとても大変でした。
元のポスターの色と違いが出ないように、補色した部分が他の部分より浮いてしまわないように色を合わせるのが難しかったです。しかしその分修復完了後には達成感もありましたし、なにより喜んでいただけたことが嬉しく自分の自信にも繋がりました。
※補色作業は補修箇所が目立たないようにするためのもので、絵柄を元通りに復元しているわけではありません。

これに満足せずもっと精進していきたいと思います。
また「ボロボロで直したいけどどうしたらいいかわからない」と思っている方がいらっしゃいましたらぜひ工房レストアにご依頼ください。心を込めて修復作業を行いたいと思います。



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