FC2ブログ

工房レストアの『こんなんやってまんねん』

大阪で文化財の修復やレプリカ製作を行っている「工房レストア」のブログです。  文化財修復・レプリカ製作のお仕事やスタッフの日常についての「こんなんやってまんねん」を紹介しています。

 

辞書類の修理(共に伝えるⅣ) 

みなさま、こんにちは!
本日、大阪は小春日和で心地よいお天気です。

さて、今回は辞書の修理依頼のご紹介です。
お客様が長年(約20年以上)使っていらっしゃる、くずし字辞典の修理です。
傷みが激しくなり、ご自身で糸つぎや背を補強し使っておられました。
とうとうボロボロになり買い替えをお考えになりましたが、「長年使い慣れ愛着もあり、どうしても辞書を手放す事が忍びない」とご相談を受けました。

今回もお客様と一緒に、修理を手伝って頂きました。
こんな感じで背割れが激しく、本紙は破れ飛び出ています。
背割れ

まず製本テープ類の除去し、背についてあるボンドを除去します。見返しも解体します。
背旧のり除去

解体後、本文の破れ修理を行いました。
破れ修理

製本は2箇所の背割れだけで綴じはしっかりしていました。よく使うと言うことで背を補強するために鋸目を入れました。
鋸目

糸入れは、お客様に手伝って頂きました。
糸入れ

見返しを貼り戻しました。
見返し貼り

背固めを行った後、今回は表紙を新調するということで、お客様に寒冷紗、花布(はなぎれ)、クータを取り付けてもらいました。
クータ取り付け

表紙は、クロス布ではなく、表具裂地の古代絓(こだいしけ・・・繭の外皮から繰りとった粗悪な絹糸で織った織物)糸の太さにむらがあるため表面がデコボコであじわいのある正絹裂地です。
修理が終わった本と新調した表紙を結合します。
結合

仕上がりの数日後に、「ちゃんと使えるようになりました。一生物になった。」と大変嬉しいご感想を頂きました。
実用

花布がワンポイントになり、表紙もインテリアにもマッチングしていい感じですね。
花布・表紙裂地もお客様に選んで頂き、さすがセンスがいいですね。
インテリア

辞書もこれだけ使って貰って本望でしょう。私たちも修理・修復した資料(本・作品・史料)を利用して頂けると仕事冥利に尽きます。

お客様にはブログ掲載にご協力頂きありがとうございました。

まご
スポンサーサイト



category: 日常のこと

tag: 共に伝える 

「ぽち袋デザイン和綴じノート作り」開催しました! 

こんちゃんです(^∇^)

今月の10月16日、町家歴史館 山口家住宅にて、ぽち袋デザインの和綴じノート作りワークショップを開催しました!
s-002.jpg


去年に引き続き、ぽち袋コレクション展の連動企画ということで、開催させて頂きました。ありがとうございます。
お子さんにも参加して頂き、賑やかな会にできたと思います。リピーターの方もいらっしゃり、とても嬉しかったです。
s-003.jpg


今回のノートに使用したぽち袋のレプリカです。こちらの原本は展示されていました。
s-0001.jpg
和紙に出力していますので、和綴じノートに合います(^-^) 動物のモチーフが多くて可愛いですね

本物の古文書も綴じ方のサンプルとして少し持参したのですが、参加者の方も興味深く見て頂けて良かったです。
展示ケースの外から見るのも勿論良いですが、可能であれば、資料を実際に手にとって見て頂けると、尚思い出深いものになるのではないかなぁ~と個人的には思っています(^∇^) (状態もあるし難しいとは思いますが…) 

今後も資料を体験して頂ける機会を更に増やしていけたらな…と思ったワークショップでした♪
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!

category: ワークショップ

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード