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工房レストアの『こんなんやってまんねん』

大阪で文化財の修復やレプリカ製作を行っている「工房レストア」のブログです。  文化財修復・レプリカ製作のお仕事やスタッフの日常についての「こんなんやってまんねん」を紹介しています。

 

絞りの名人 

arimatu

山下です。
このおばあちゃん、90うん才の名人です。
場所は有松(絞り染めで有名です)。家の軒先でくくりの実演を
されていたところを  
絞りの模様の中でもこの方しか出来ないのが「手蜘蛛しぼり」という
絞り。布に目印もなしでほぼ均等のくくりをスイスイを仕上げていき
ます。(その間に名古屋弁というのでしょうか?弾丸のごとくおしゃべり
しながら楽しませてくれました)
でも、こういった技術を持っておられる方がどんどん高齢になっているとの
こと。くくり自体も国内でというのは数少ないです。
ずっとお元気でいてほしいなあ
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category: 日常のこと

お仕事中だから邪魔しないで 

日曜日のことですが、普段ならまとわり付いてくる4歳の娘が珍しく静かにしているので何をしているのかと覗いて見ると
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道具箱をひっくり返して何やら一生懸命作っていました。「何を作っているの?」と聞いても「お仕事中だから邪魔しないで」とつれない返事。
どうやら折り紙で自作の絵本を作っていたようで、「桃太郎」と「一寸法師」だそうです
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完成後はかなりアドリブを効かせながら読んでくれました。
いままで絵本を読んでもらうばかりだったのに、自分で絵をかいて本にして人に読んであげられるようになっていたことに大変うれしく思った、親馬鹿ポン吉でした。

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category: 日常のこと

吹田貨物ターミナル駅 

みなさま、こんばんは~
今日は、JR貨物様にお邪魔しました。
趣味ではございません!仕事ですよ~

吹田貨物ターミナル駅に納品にお伺いしました。
昭和初期(推測ですが)に描かれた大阪附近の貨物線を軸に描かれた地図の修復です。
作品については、許可がでましたので後日、弊社のHPで「お客様の声」のコーナーでご紹介致します。

駅名板

中俣駅長に作品を検品して頂き、ちょっと取材をお願いしましてお話を聞かせて頂きました。

中俣駅長 (2)

最初は、弊社に載せるお客様の声について快諾を頂いたので、それの取材と思っていたのですが、
中俣駅長のお話があまりにも面白く、私自身が駅長の取り組みに関心を持ってしまい途中から
取材ではなく、色々なことを教えてくださいました。

まずビックリしたのが、新入社員研修の取り組みです。
鉄道の事よりも、大切な事があると・・・
1人ひとりにノートを持たせて、後で上司の方々がコメントを書いて返し読んでもらう。
駅にきたクレームを読ませる。事故の検証を映像で見せる。本を読んでもらい、感想文を書いてもらう。
「何でこうなったか?」プロセスを考える事が大切だと

新入社員・新米社員向けに先輩(嘱託)社員さんが講演をする機会を設ける。
その中で1つ、家族の写真を持たせるそうです。
仕事始めに、「行ってきます」終わりには「ただいま」と写真に挨拶をするそうです。
これってめっちゃ凄くないですか?
昔は、殉職者がたくさんでた危険な仕事(現在もですが)ですから、
事故の無いように徹底して教え込むそうです。
(殉職者は大正12年~昭和40年まで105名の方々が殉職されました。負傷者は当然もっと多かったでしょう)
なので毎年、慰霊祭を行っているとお話くださいました。

又、社内では新聞を発行したり、開業した駅のレイアウトをされたりとだたの駅長さんじゃない!!
コンテナを扱う港やトラックヤードを見学して色々な工夫をこらした駅になっています。
今年の3月16日に開業して以来、ずっと働きずめで家に帰れる日も少なかったと仰ってました。
改めて働く姿勢・心構え・仕事の意義を教えて頂きました。
中俣駅長曰く、「今の自分があるのはスタッフの皆さんが支えてくれたおかげです。」と・・・
凄過ぎる自分も見習わなければと必死に聞き入ってしまいました。

お話は時間を忘れて1時間半ぐらい説明くださいました。(めっちゃ忙しいのにスミマセン
この後に駅構内を案内してくださいました。
コンテナ
コンテナの谷間で~す。こんな景色見たこと無い。
そばにはコンテナの修理ドックがありましたよ~。

ホーム
ホームです。
20メートル級の貨車が26両停車できるホームです。
全長約550メートル×巾約40メートル・・・広い~
ちなみに貨物列車の発着音は「ガンバ大阪の奇跡の絆」です。知ってますか~?

案内していただいた後に虎の巻を頂きました。
パンフレット

駅の概況です。
これがまた凄い!吹田操車場・吹田信号所の歴史や沿革・要員体制・列車設定推移などが細かく掲載されています。
これも中俣駅長が作られました。
駅長は年に2回ほど論文も提出するそうです。(大学の教授なみですね~)
駅長は、今回修理した地図もその一環ですが、
「地域の方々と連携して歴史を繋いでいくことが使命です。」と仰られました。
今年吹田市は市政70周年・貨物駅は開業90周年です。
7月からイベントが始まるそうですので、その折には今回修理した作品が展示されるかも?

お忙しい中、大変貴重な時間を割いてくださった中俣駅長!
本当にありがとうございました。
大変勉強になりました。

まご


category: 日常のこと

ワークショップ開催! 

みなさま、こんばんは~
更新が遅れてしまったのですが、
先週の土曜日に大学図書館問題研究会大阪支部の皆様が弊社に工房見学と
ワークショップに参加してくださいました。

狭い工房なので、人数を8名の限定にさせて頂きましたが、
お聞きすると大阪支部ですが、福岡・広島からの参加者もいらっしゃいました。

まあこんな小さい会社にわざわざ遠路来てくださって、ビックリしました。
本当にありがたいことです。

今回参加してくださった皆さまは、現場(図書館)で日常業務の間にちょっとした修理や
資料保存に取り組まれている方々でした。

お~図書館のプロばかりが相手や~ん
緊張しましたが、なんとかやってみました。

今回の内容は、フルコース希望とご依頼がありましたので
午後から時間を取って、古文書漉きはめ裏打ち・和綴じの3つを体験して頂きました。

まずは漉きはめ工程の説明をして、そのあと作品を伸ばして漉く所までをやってもらいました。
参加された皆様は、初めての体験だ~と写真やビデオを撮りまくってました。(笑)

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虫損のある古文書のサンプルを使い漉きました。
みなさん興味深く紙の原料の事など色々と質問をされていました。

次に裏打ちを体験してもらいました。
工程はわかりやすいので、説明は簡単に理解はしてもらえたのですが、実際にやってみると
「うわ~シワだらけや~ん、あ!紙破れた~」などワイガヤでされてました。
中にはすごく上手い方もいらっしゃって「流石やな~」と感心しました。

裏打

裏打ちした古文書を仮張りに掛けて乾燥させるところまでやってもらいました。

漉きはめ裏打ちが乾く間に次は、古文書の和綴じをやってもらいました。
基本的な四ツ目綴じですが、和綴じの解体から綴じ直しを古文書を使って
やってもらいました。
当然ですが、経験されている方もいらしゃったのですが、今回改めてやってみて
「このやり方の方が良く締めれる」「これやったら現場ですぐ出来そう」など
嬉しい意見もありました。

023.jpg

最後に自分達で作業した、裏打ち漉きはめ古文書の仕上がりを
比較してもらいました。

めっちゃ綺麗に仕上がってる~、楽しかった、勉強になったと
感想を頂き、よかったな~と思いました。

今回参加された皆様のお話をしていると、修理や保存については大変興味はある、
しかし現場では予算をかけて直せない、困っているなどお聞きしました。
資料保存の知識と技術のお助けになれば幸いなのですが、どうかな~?

傷んだから捨てる、放っておく、しょうがない、では無く別の選択肢が出来るように
今後もワークショップを通じてサポートをしたいです。

大図研大阪支部・広島・福岡からの皆様、参加頂き
本当にありがとうございました!

PS
この後にあった懇親会に参加しました。
最寄駅が大正駅なので沖縄料理「おもろ」
少数精鋭で圧倒され、司書の方々の見方が・・・
めっちゃ、おもろすぎ!!(笑)

まご


category: ワークショップ

tag: 修復  漉きはめ    裏打ち  古文書 

鉄道オタク!?  違いますよ~! 

みなさまこんばんは~!
今日はリニア・鉄道館様にお邪魔してきました。

私が鉄道好きなので、めっちゃ楽しみにはしていましたが、
遊びに行った訳ではなく、あくまでも仕事ですけど・・・(笑)

以前、名古屋出張の帰りに、ふらっと立ち寄って見学していると
色々な紙史料が展示してありました。
それを見て、思わず「こんな仕事をやっている者ですが・・・」と案内のお姉さんに
言って、「担当の方はいらっしゃいますか?」と図々しくも営業をしてしまい、
お姉さんも困惑していましたが、奇跡的にも広報の方を呼んで下さり、お話を聞いてもらいました。

あれから約1年経ちましたが、何とご縁を頂きまして、今日訪問させて頂きました。

子供の頃の夢が、「国鉄に入って運転手になりたい!」っと思っていた自分が
こんな形で仕事に携われるなんて・・・感動や~ん
今時、国鉄って知らない子の方が多いかな?

さて、感想はこれぐらいして、今日お話しを聞き、やはり古い史料がたくさんあり
痛みが激しく困っている・展示用のレプリカも考えてるなど教えてもらいました。
仕事柄、古い史料と云えば、古文書などを想像しますが、最近依頼が多くなっているのが
近代史料です。元々の紙質も悪く、酸性化で痛み
特に戦前~戦後にかけての史料の劣化などが多くなってます。
収蔵庫も見学させて頂き、1960年代~の時刻表や蒸気機関車の履歴書・機関車・客車
電車・貨車などの説明書・設計図等、様々な史料がありました。
これらは鉄ちゃんに限らず、貴重な産業史料です。何とか残せるようにせねば!

話は変わりますが、このリニア・鉄道館の強みを教えて下さいました。
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の直営なんです。
ご存じですか?
全国にある鉄道博物館は分社化し、グループ会社が運営しているのです。
しかし、リニア・鉄道館の方々は皆さんJR東海の社員さんなのです。
「はあ~?何が強み?」と思われなかれ!
皆さん、現役の車両部(運転手)・電気部・土木建築部・営業部・通信などの
鉄道の現役プロ集団なのですよ~
ですから移動で新幹線の運転手になったりする訳です。
私は知りませんでした!

なんか、完全に趣味の話になってしまいました。
今日は休館日だったので担当課長様が館内を案内してくれました。

誰もいない館内を独り占め状態・・・夢のような・・・

新幹線 - コピー
2階からのショットです。

C57 - コピー
このc57は伊勢神宮へお召列車で使われたSLです。(天皇陛下が乗車する列車)

EF58 - コピー
私の好きな電気機関車EF58
個人的には157号機ではなく、なじみの深い青色の122号機も
残して欲しかったのですが、浜松工場で解体されてしまいました。(無念

JR東海の皆様、大変お世話になりました。
ありがとうございました!
今後ともよろしくお願い致します。

仕事か趣味か解らなくなった1日でした!(笑)

まご



category: 出張

tag:   レプリカ  本の劣化  近代史料  酸性化 

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