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工房レストアの『こんなんやってまんねん』

大阪で文化財の修復やレプリカ製作を行っている「工房レストア」のブログです。  文化財修復・レプリカ製作のお仕事やスタッフの日常についての「こんなんやってまんねん」を紹介しています。

 

年度末・新年度を迎えて 

みなさま、こんばんは~!
大変ご無沙汰でした。年度末業務が立て込んで、なかなか更新が出来ませんでした。
季節は春で心地良いのですが、別れあり、出会いありの季節です。
色々お世話になった方たちが移動・退職になったりと残念な事が多い・・・

IMG_0494.jpg

季節の写真、お約束のものですが、
お花見に行く時間が無かったので、家の前に咲いている夜桜を


さて、年度末を迎えてここ半年の事柄を少し書きたいと思います。
私にとっては、昨年10月~今月まで経験したこと無い事が多々ありました。

まず、11月に私の師匠が脳梗塞で倒れました。
なんとか後遺症も少なく今月に復帰しましたが、リハビリをやりもって手伝ってもらっています。
発見が完全に遅れ、血管は完全に詰まってしまい、脳のバイパス手術で奇跡的に助かりました。

そして12月には営業担当者に退職してもらいました。
理由は色々あるのですが・・・
原因は私にあると思います

しかし一方で、新規のお客様が大幅に増え、既存のお客様からも注文をたくさん頂きました。
人材が少ない中、残ったスタッフでこの半年間何とかやってきました。
技術的には、今まで師匠にすがっりきりで自分たちでは、あまり進んでやってなかったと思います。
しかしこの半年、ポンきち君・山下さんはじめスタッフ一同「自分達がやらなければ」という思いと
使命みたいな事を感じてチャレンジしてきました。
又、自分達で考えて新しい技も発見しました。
私も休日返上・残業、「出来る事は、自分でやったる!」と挑戦してきました。
私は1番弟子ですので、ややこしい作業を担当し、営業・顧客廻りとバタバタさせてもらいました。
他の方からすれば、「だから?・自慢か?」と突っ込まれそうですが・・・

そして何より大きかったのは、異業種の社長さんや先生方々の助言や励まし、たくさんの
お客様に知り合えた事が何よりの糧になりました。
この半年、たくさんの方とご縁を頂き、若輩の私を可愛がっても下さいました。
これには本当に感謝してます。
所詮1人の力は知れています。皆様と社員さんのおかげでここまで来れました。

この半年で私を含め若手社員3名(もうすでにアラフォーですが)は
以前よりか確実に成長してると感じました。自信もつきました。
技術的というよりも、おそらく人間的に
まだまだ未熟ですが・・・

また課題も見つかりました。
①健康管理
②新入社員の確保・育成
③技術向上
会社として継続させていく為には、人材育成が急務だとおもっております。
バタバタすることはありがたいのですが、お客様に支障が出ると大変な事になりますので
確実に仕事ができる体制を整えなければなりません。

新年度に向けての課題の取り組みを慢心せずに謙虚な気持ちで実行します。

若輩者の私達ですが、これからもみなさま!
ご指導・ご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します。

代表社員 平田 正和


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category: ご挨拶

満足 満腹 

てんま

ぽんきちです。
金曜日に大阪大学適塾記念センター様に緒方洪庵 適塾資料のレプリカおよび修復品を社長と一緒に納品してきました。
納品するまでドキドキでしたが、1点だけ手直しがあったものの見て頂いた結果、予想以上の出来と仕事をしたものにとっては何よりのお言葉を頂き、大変ご満足頂きました。この仕事ができて良かったと改めて感じました。

このような文化資料のレプリカを制作することで貴重な原本の劣化・損傷の危険を少なくし、多くの人にその資料の内容にふれる機会を与えることができるというのは大きな意義だと思います。
そのためにも工房レストアでは見る人が内容と共に原本の持つ風合いや歴史を感じられるようにこだわりを持って制作しています、今回もそれに気づいて頂き大変うれしく思いました。

今回納めたレプリカも4月から適塾で公開されるとのことで、公開されたら是非行かねばと思います。

写真は阪大さんの学食の人気メニュー「てんま」(天津麻婆丼)です。
納品まで時間があったので昼ごはんに頂きました。自分は並を頼みましたが社長は無謀にも大を頼み、そのボリュームに苦しんでいました。
もっとも自分も並でも十分な量があるのにその安さに惹かれて、から揚げを追加して同じような状況になりましたが・・・




category: 日常のこと

水に濡れた古文書と壊れた古書の修復ワークショップ 

みなさま、こんばんは~
今日は神戸大学附属図書館で、資料ネットの添田先生の依頼を受けまして
和本綴じワークショップをお手伝いに行ってきました。
神戸大学の各図書館から司書の方々が約24名参加されました。

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最初に資料ネット代表、奥村先生の講義を聞かせてもらいました。
阪神・淡路大震災以来からの活動の紹介と水害資料の対応と対策、発生が予測されている
南海地震などに備えて応急処置が出来る人を増やしていくなどの説明がありました。
「歴史を繋いでいく為には、少しでもスキルアップを!」と今回のワークショップ開催の
旨をお話くださいました。

次に添田先生が「水に濡れた古文書の吸水処置ワークショップ」を実演して頂きました。

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被災現場で出来る応急処置、水災史料の吸水作業のレクチャーなどのご説明を頂き
実際に参加者全員で体験しました。
詳しくはこちらをクリック→資料の吸水方法

最後に私達が「和本綴じワークショップ」を務めさせて頂きました。
今回は自分たちにとっては、参加者が図書館の司書の方々ということで
かなり緊張しました。
だってめっちゃ知ってはるでしょ~

今回は基本的な四ツ目綴じのレクチャーでしたから・・・
そこで参加者の方々に質問をしてみました!
「和綴じをやった事ある方?」、手を挙げて頂くと約半分の方が・・・
やっぱし、予測はしていましたが・・・
そんなこともあろうかと、今回は実際の古文書を用意しました!
古書屋さんに頼んで25冊、用意しました。
そこでもう一度質問を、「実物で和綴じをやった事ある方?」
2~3名の方が「あります」と答えてもらいました。以外に少ないな~と思いました。

史料を大切にしなければ・・・のあとの話に矛盾していますが
古文書の綴じ糸の解体からして頂き、また綴じ直す作業をやって頂きました。
解体をやってもらった方が、構造が解りやすい為です。

綴じは、私は苦手なので山下さんに手伝ってもらい、作業を進めていきました。
綴じ作業は、さすがに皆さんよくご存じなので大変器用で素早かったです。
教える私達がアタフタしてしまい、段取りの悪さに申し訳なかったです。

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まあ何とかできましたが・・・
参加者の皆様の感想はどうかわかりませんが、課題が見つかったので
次回はもう少し上手く説明できると思います。

段取りは、ちょっと反省点はありましたが、針と糸があれば自分たちで
和綴じが出来ると思いますので、ちょっとした修理などはやって頂けると思いました。
参加者みなさん、私よりも上手ですもの

終わった後に先生方、参加者の皆様にも「ありがとうございました」と言って
頂いて「参加できてよかった~」と大変嬉しく思いました。
みなさま、本日は雨の中、本当にありがとうございました

まご

category: ワークショップ

震災から2年 

みなさま、こんばんは~
早いようで、もう震災から2年が経ちました。
復興の文字は多く見受けられますが、現実は厳しくまだ多くの方々が
御苦労させれている事をテレビで見ました。

改めてまして大震災で亡くなられた方々に哀悼の意と、
被災地での生活を取り戻しておられる被災者の方々に、お見舞い申し上げます。

去年もこの日に、ブログを書かして頂きましたが、
「何ができるのか?」

私たちの仕事は、史料(作品)等を修理することが本業です。
しかし、大震災の後、仕事が増えたかといいますと、震災関係はほとんどありません。
国宝や重文クラスの史料はすぐに手が施されていると思いますが、
その他の地域史料や文化史料はボランティアの方々にゆだねられているのが現状です。
私的な意見ですが、「やはり文化領域は一番後回しにされがち」に思えます。

歴史資料ネットワーク書物研究会の皆様はじめ各地でボランティアの方々が苦労されて、
被災地で史料のレスキュー活動をされたりしてやっと、地域の歴史資産が守れている。
みなさま方には脱帽します。

自分が出来る事、「仕事で貢献しよう~!」ってことで
今年は、宮城県女川町の旧家の古文書史料などを塩抜きと修理の依頼を受けました。
実はこの仕事もボランティアの方々がやっていたのですが、
状態が悪く、老けて・色が落ちている・劣化等などの史料で手を付けれない
ということで依頼を受けました。
冷凍乾燥された史料で、「きれいや~ん」と思いきや・・・
洗っていると匂いが復活してきました

水洗い

浄水できれいに洗っていきます。
水はかけ流しにして、塩分やよごれを落としていきます。
しっかり脱水をしてから1枚づつ広げて乾燥させます。

乾燥

老けた史料は漉きはめで修復します。

最後に綴じ直して元の状態に戻します。
ちなみに今回は古文書・書簡・書状・封筒・公文書・新聞などがありました。

洗い廃液

これは洗った後の廃液です。
水だけでも、結構汚れは落ちますよ~

自分達が出来る事は、現状はこのくらいしかできませんが、
時間を作ってボランティア活動も参加し応援もしていきたいです。

まご


category: ご挨拶

桜…未満 

sakura
山下です。最寄り駅の桜です。(昨年)
今年も枝先が緑になってまいりました。
年を取るにつれ「あと何回桜が見られるかしら」などと思っております。
いままでのベスト1は奈良の又兵衛桜です。
そしていつか、福島の桜、見たいなあ…

category: 日常のこと

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